自分の中のネガティブな部分

　自分の中のネガティブな部分に嫌気が差す。食べ物に気をつけ、話す言葉に注意を払い、考えることを肯定的に、肯定的にと意識する。これが結構難しいのだ。食べ物に関しては、菜食歴13年で、ベジタリアン用の食材を買いだめしているし、外食はほとんどしないのでほぼ大丈夫。
（というか、非菜食のものを食べたいとは思わない。でも知らずに食べていたものの中に動物性のものが混入していたり、製造過程で使用してあったり、ということは時々ある。わかった瞬間からもう二度と口にしないのであるが、そういう意味ではやはり難しい…）

　言葉に関して。イライラした時、疲れてどうしようもない時など、棘のような言葉が口から飛び出ることがある。よく言われる「言霊」というのは本当だ。そのような言葉が出た瞬間から、奈落の底に引き寄せられているような気がする。頭痛がし、胸がざわざわと落ち着かない。
その言葉をぶつけてしまった相手に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
　心身共にリラックスし、余裕があるときには自分がまるで優しさの権化になったような気さえしているくせに。そんなものはマヤカシだ。それこそ傲慢だ。切羽詰った時にこうして馬脚を現す。

　そして、考え。意識。どうかすると否定や非難の無限ループに陥りそうな自分に気がつくことがある。危ない、危ない。深呼吸をして、自分を落ち着かせる句をいくつか思い浮かべる。冷たい、あるいは温かい飲み物を飲む。頭を真っ白にする。もしくは違うことに没頭する。尊敬する方の教えを思い起こす。いろいろやってもだめな時。とにかく祈る。

　人にはなるべく見せないようにしている。でも無かったふりをして蓋をするのは、それは違うと思う。自覚すること。それが謙虚さに繋がると思う。ここで卑屈の罠に落ちてはいけない。「謙虚である自分」に酔いしれてもいけない。
そんなことを思っていると、時に途方に暮れる。叱咤激励は逆効果。いらぬお節介はエゴの産物。そのような手は振り払うのも厭わしい。だからそんな状況に陥らないように、人のエゴを刺激して自分のエゴとぶつかり合わせないように、人には言わない。できるだけ態度に表さない。でも自分が一番よく知っている。

私は本当に自分のことで精一杯だ。