優しい長男

　屁理屈をこね、口が達者で勘の強い次男に比べ、
小学1年生の長男は、優しい…というのか性格が柔らかい。

先日、入浴前に
「おもちゃを片付けなさい！」と婆ちゃん。
「うるさい！！！」と次男。さらにおもちゃ箱をひっくり返して
「絶対片付けない」と婆ちゃんを叩く。
おとなしくやられっぱなしの婆ではないのでやり返し（もちろん、幼稚園児相手なのでちゃんと相応に加減して）

私はその時風呂に先に入って髪を洗い、子供達が来るのを待っている状態で、声は聞こえていても風呂から出て止めに行くというのもちょっと…な状態。

しばらくして落ち着いたのか、二人が裸で風呂に入って来る。
泣いているのは…長男。

「どうしたの？」と聞くと
「婆ちゃんと○○ちゃんが仲良くしない～～ウェ～ン。婆ちゃんも○○ちゃんもどっちも悪いよ。言いすぎだよ」と目を真っ赤にして大泣き。
次男は固い表情で「婆ちゃんがボクを怒った」と逆切れしてただ怒っている。
長男には「大丈夫だよ」と安心させ、次男には
「あのね、片付けないのがいけないの。婆ちゃんはわけもなく怒ったんじゃなくて…」
と話して聞かせる。
長男は落ち着き、次男最後には身体を拭こうと風呂場に迎えに来てくれた婆ちゃんに泣きながらあやまり、一件落着。

家族に限らず争いごとが嫌いな長男。
それはとても喜ばしいことで、誇りに思う部分でもあるのだけれど…。
こんな風で世間の荒波の中でちゃんとやっていけるんだろうか、と次男とは別の意味で心配しています。
「何かに面した時の身の処し方、対処の仕方」
という部分をしっかり見ていってあげなければな、と思っています。