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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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 年末から調子を崩している母。先週木曜日ごろから、咳と食欲不振、頭痛、鼻水などのオンパレードで寝込んでいる。特に夜は咳であまり眠れないようだ。
それなのに朝になるとさっさと布団を上げ、かといって健康を取り戻したかというとそうではなく、結局はホットカーペットの上で横になり、毛布一枚にくるまっている。一日中布団の中で休んでいれば良いのに。なぜ布団を上げてしまうのかと聞けば

「だってだらしないから…」などと言う。

そんなこと言っている場合じゃないでしょ!いくら言っても聞かない。きれい好きの母にとって、昼間から布団を出して眠るということに物凄く抵抗があるようだ。

 母は昔から病気で寝込むということが無かった。特に身体が丈夫というわけではないが、風邪をひいてもちょっとした咳やお腹の具合がゆるくなるくらいで、普通に食べ、普通に働き、掃除洗濯とこまねずみのように動き回る。そうしているうちにいつの間にかけろりと治っている。だいたいが意地っ張りな母だから、多少は虚勢を張っていた部分もあると思う。
 
 一方で私はその母に甘え、子供の頃などちょっと具合が悪いと24時間布団の中でごろごろしていた。気分が良くなると布団の中で本を読んだりテレビを見たりしては「ちゃんと寝ていなさい」と叱られる。そう体力があるほうではないが、大病もしたことは無い。楽が出来るならどこまでも楽がしたい、そんな甘えん坊の怠けものの娘だった。白状すると、実際それは今も変わらない。

 しかし年月が経ち、私は41歳の働く2児の母親となり、母は66歳の年金暮らしのおばあちゃんになった。
常日頃、明るいうちに横になることなどほとんどなかった母が、毛布にくるまって動かない姿は、私にそのことを思いださせ、心配というよりもやもやとした不安が心を覆う。
そんな気持ちを何気ない表情の下に隠して、怠け者の娘ながら勤務と家事の合間に母におかゆを作ったり、温かいお茶を煎れたりしている。
幸い少しずつではあるが、母は元気を取り戻しつつあるようだ。

 考えたくないが実際の話、これから先こういうことが少しずつ増えてゆくのだろう。親が老いて弱っていく姿に接するのは子にとって、いくつになっても足元が急に揺らぐような怖さと寂しさ、切なさをもたらすのかもしれない。しかしいやでも受け入れなければならない現実でもある。

 今まで大切にしていなかったわけではないが、よりいっそう母を大切にしなければと思う。そして同時にまだ小さな子供らにはこんな不安を感じさせてはならない。長生きしたいと思ったことは誓って無いが、できるだけ長く、強くて元気な親でありたい。彼らが成長して、安心して広い世界へ飛び立って行けるように。

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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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