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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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 団塊の世代~というと1947年から1950年ごろの戦後のベビーブームで生まれた方々を指すらしい。
ちょうど私の父母の少し下の世代。

 大人数学級。学生運動。反戦運動。卒業してからは保守派に変更。
戦中派の方々が築き上げた高度成長の基礎の元、バリバリと働き、とても元気に活動をされる。物質的には決して豊かではなかったけれど、夢とか希望とか人生の目的とか、そんな空気が満ち溢れた古き良き時代の日本に若い日々を送った世代の方々。数が多い分いろんな個性的な方々がいらっしゃるけれど、勤勉実直で「日本を発展させてきた名も知れぬサラリーマン、技術者」の集団。

なんとなくそんな印象、イメージを持っている。

 先日、家のエアコンの調子が悪くなった時に修理に来てくださった男性がまさにその世代の方だった。
この暑い夏、長年大手メーカーのサービス技術部門にいたというその方は、40年近く勤めて定年退職した今でも嘱託の専門家として自社の機器の修理に飛び回っているとのこと。

 決してぺらぺらとはしゃべらないが、寡黙というわけでもなく、結局は全国規模の電化製品販売店の取り付けに問題があったらしいが、
「(メーカーと販売店、どちらに非があるかというのは)お客さんには関係の無いことだから」
と黙っていろいろな手配をし、手際よく機械を分解しながら問題を把握し、一般のユーザーでは手が届かないところの掃除までして下さりながら、丁寧に説明、修理をしてくださった。お茶でも…という私の言葉を丁寧に断りつつ
「また何かあったら、自分の携帯に連絡してください」
とさっと次の現場に向かって行かれた。

まさに「技術者の鑑」多分もうお会いすることも無いのであろうが、
敬意というのはこういう感情だったなあ、としみじみと思う出会いであり、ご縁であった。

 この方とはまったく畑違いとはいえ、自分もある意味特殊分野の仕事に就いている。こういう「技術者」タイプの職業者になりたいものだと強く憧れた。真面目にコツコツ積み上げる。今はあまり流行らないかもしれないが、そういう日々を重ねているうちに気がついたらそうなっていた、という類のことなのだろう。

だらしない自分の中にも「結構古いタイプの日本人」の血が流れているらしい。
「なんだかわからないけれど、頑張ろう」
そんな気になっている。




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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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