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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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 一言で言ってしまえば「勝ち組の昔の苦労話 in アメリカ」である。

主人公クリス・ガードナーは、どうにもうまく行かない生活から妻が出て行き、5歳の息子を一人で育てながら親子ホームレスの生活となる。そんな中でも持ち前の頭の良さとユーモア、努力でチャンスを必死で掴み、手繰り寄せてゆく。

 でも単なる成功者の思い出話で終わらないのは、やはりどんな時でも5歳の息子のよきシングル父でありながらそれを成し遂げたその姿だろう。子役は主演のウィル・スミスの実子ジェイデン・クリストファー・スミス。

 母子家庭で母が子のために…というのは多くても
「子のために一人で仕事と育児の両方を頑張る父親」というのは、なかなか実際に目にすることは少ないのではないだろうか。
全てを一人で背負いながら、時にトラブルでパニックになりながらも、決して小さな息子を邪険にしたり当り散らしたりしない。暴力というのはより弱い者に対して、身体的のみならず精神的にも振るわれるものだが、そのどちらも皆無。もちろん酒や薬におぼれたり、やけになって悪事に手を染めることも無い。置かれた状況の中で最良のことをし、息子をしっかりと抱きしめ、守ろうとする。

 親子が安宿を追い出された最初の晩、地下鉄のトイレに鍵をかけて一夜を明かす。壁にもたれて座る父の膝枕で安心しきってぐっすりと眠る子供。トイレのドアをドンドン叩く音を聞きながら、無言の父の頬に涙が流れる。それでも息子の肩にかける手は優しく、暖かいのが画面を通じても伝わってくる。

恵まれた生活をしながらも、同じことをするのは時に難しかったりするのだ。

「映画だから」そういってしまってはお終いだけど。

 彼が後に手にした成功は、非常に頭の良い、ユーモアのセンスと人との縁に恵まれた、しかも努力の人だからこそ掴み得たものだろう。
だから私は彼がその後手にした成功そのものにはあまり興味は向かず、「どんな状況でも息子を大切にしていた」そのことに非常に驚き、強く感銘を受けたのだ。

私はあのような状況で「よき母」でいられるだろうか…。
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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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