マクロビケーキ

先日お食事会をしたマクロビのお店で、予約していたクリスマスケーキを受け取ってきた。奥がチョコレート、手前が豆乳クリーム。

材料表記を見ていただいてもわかるように、卵、乳製品、白砂糖は一切使っていない。

肝心の味のほうだが、一般のふわふわとした生地や淡雪のように口の中で溶けてゆく生クリームを使った甘いケーキが好きな方にはかなり違和感があると思う。

でも、ガトーショコラはココアのほろ苦さが効いていて、しっとりコクがあり、豆乳クリームは、アーモンド風味であっさり。生地はどちらもずっしりとして食べ応えあり。生クリームケーキのような「脂と糖分をたっぷりと摂取する」感じとは対極にある食べ物だった。
「ヘルシー」などという軽い言葉ではなく、「大地の息吹」とか「植物の生命力」といったものを直接身体に取り入れている感覚だ。
　かなり好みが分かれるところだと思うが、私は美味しくいただいた。子供たちも大喜びでばくばく食べていた。
何よりも、食べた後違和感がないところが気持ちよかった。

（生クリームをふんだんに使ったラクトベジタリアン用のケーキもあって、それはそれで美味しくいただくのだが、やはり食べた後に動物の気配というか、身体にしっくりこない違和感のようなものが残り、倦怠感を感じたり、消化に四苦八苦する感覚を覚えるのだ。）

　マクロビスイーツは当たり外れが大きいとよく聞くし、実際自分でも試してみて同じ感想を持っているが、ならばいろいろ試してみて美味しいお店や自分の口に合う味を探してみればいいだけだ、と思う。この辺はベジタリアンではない普通の方と同じ。
　でもどちらにしても菜食の食べ物というのは、味覚でどのように感じるかは別として、非常に身体に優しく、本当に人に合った食生活だと感じる。
最近世界的にベジタリアン人口が増えているらしいが、自分としてはとても当然なことと思うし、日本でももっともっとその数が増えて普通にスーパーやお店で「ベジタリアン用」のものが手に入る時代になればいいと願う。（都会のほうはかなりお店も増えていると友人に聞いたが…）

環境破壊や地球温暖化、医療費の高騰が叫ばれる中。
菜食主義は人にも地球にも、そして何よりも今現在、毎日惨殺されている多くの動物たちの命（いったいどれ位の人が、庭に牛や豚や鶏が生きているとして、「さあ、夕飯よ」と彼らを殺して皮を剥いで料理ができるのだろうか？？動物だってわが子を可愛がり、大切に育てているというのに！）を救うことになる、優しく高貴で素晴らしい食生活、生き方だと信じているから。