ラスト・ホリデイ：LAST HOLIDAY

【ストーリー】
デパートの調理器具売り場で働く、ごく平凡な女性ジョージアは、死の告知を受け悲しみのどん底に突き落とされた。しかし逆に最期の3週間を好きなことをして思いっきり生きてやろうと決意。会社を辞め、銀行から全財産を下ろし夢だったヨーロッパの高級リゾート地へと旅立つ。だが、自由奔放な彼女の言動は、気取ったセレブばかりのホテルで大騒動を巻き起こし…

（アマゾンのホームページより）

素敵です。まさに言葉通り、安心して楽しめます。
特に万事控えめで、好意を抱く男性に告白もできず、料理が趣味で自分の夢や憧れを「憧れファイル」にファイリングして静かに生きていたジョージア（QUEEN LATIFAH。以前記事にした映画「ヘアスプレー」にも出演していたけれど、個人的に最近とっても気になる女優さんです。）が、殻を破って思い切り楽しもうとする姿が気持ちよく、非常に印象的でした。

　あこがれていたシェフの料理を「全部お願い！」とテーブルに全て並べて嬉しそうに眺めるシーン。
高級ブティックに入って開口一番、お店の人に「Make　me international!!」とファッションショーのように素敵なドレスを次から次に身に付け、鏡の前でポーズをとってみせながらの輝く笑顔。本当に素敵！！
そんな彼女に最初は「何者？？」と好奇の視線を向けていたホテルの従業員はじめ宿泊客たちも、その「見ている方まで気持ち良く、思い切り素敵に楽しんでいる姿」に惹かれ、好意的になってゆきます。

　控えめなのがいけないとは言わないけれど。
せっかくこの世に生を受けたのだから、憧れややりたいことがあったら、それに向かって前向きに、思いっきり楽しみながら生きてゆきたいなあ、そしてそれが神の御心にもかなう生き方なんじゃないかなあ、としみじみ思いました。

　私はこの映画を見てから、何かを行ったり、選んだりという時、ちらりと
「もしも寿命があと3週間だったらどうする？どっちにする？」と思うようになりました。
　どの道、人間一寸先のことはわかりません。
明日突然事故や病気で死んでしまうかもしれないのです。
だから「誠心誠意、精一杯、今という時を生きてゆきましょう！！」そう思うのです。