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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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ファット・ガール/愛はサイズを超える<ストーリー>
クイーン・サイズ(XXL)のデザイナー志望のジャズミンは、デパートの洋服売り場で働く。特大サイズの女性のために、セクシーで魅力的な洋服を作ろうと格闘するが、なかなかうまくいかない。そんな中、ナイジェリアから来た超ナイス・バディの医者のトゥンデと恋に落ちる。アフリカでは、豊満な体の女性は、社会身分の高いことから、やせている女性よりももてるのだった! 超ハッピーなはずのジャズミンだったが、やはり自分の容姿にコンプレックスを感じてしまい……。果たしてトゥンデとの恋はうまくいくのか?! 

(アマゾンホームページより)

 コメディです。いわゆるgirls move。楽しめました。でも、主人公の女性の
「太っているのがコンプレックス。自分だって痩せたらそこらへんの女よりずっと素敵。でもダイエットといっては食べまくり、痩せるわけはない生活をしている」という部分と
「自分を侮辱した者には怒り心頭、容赦なく徹底的に反撃する」そして
「自分でデザインした豊満ボディを素敵に見せる服をおしゃれに着こなす」
という部分が妙にリアルで、心に残る映画でした。

 まあ、コメディなので笑っていますが、実際はある限度以上に豊満な体型というのは辛いことがたくさんあります。
「じゃ、痩せればいいじゃん。」というのは太ったことがない。もしくは太っていてもたいしたことないレベルでしか太れない人のいう言葉。

 あと一つ矛盾を感じたこと。映画的に仕方のないことではあるけれど、相手の医師のアフリカ男性が、筋骨隆々としたハンサムだったこと。
だって、「豊満な体が富と豊かさの象徴」であるなら自身もそれなりに脂肪を蓄えていなくてはおかしいのでは?
それとも、男性は筋骨隆々としていて、女性はふっくらと豊満でいるのがいい、とするならば、所詮は「豊満ボディ」が素敵か「痩せたボディ」が素敵か、という社会的な条件が違うだけだ、ということ。
 ラストの方に主人公の従姉妹で、いわゆる欧米諸国的ナイスバディな女性が「たくさん食べて太って、アフリカのハンサムな医師をものにしてやる!」とばくばく食べるシーンがある。
でもそれって結局「一般的にこういう姿がいいとされている」価値観に自分を合わせる、もしくは「自分が受けやすい社会」を選ぶ、ということ。
「自分が自分である」ということが肯定されるというのとは違う話。

 何と言うか、順序が逆では?
つまり、「太っているのが、美しいという価値観もある。だから太っている自分だって大切だ」ではなくて
「自分というものはかけがいの無い大切なもの。だから太っていても(あるいは痩せていても関係なく)おしゃれしよう、人生を謳歌しよう」なのでは??
ああ、でもそうなると映画における物語、主張としてはインパクトに欠けるものになるか…。

難しいものです。結局はコメディなんだから楽しめばいいのだろうけど。

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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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