再び菜の花摘み

風が強いけれど、日差しが暖かかったので再び菜の花摘みにお出かけ。
今回は幼稚園が春休みのため、長男も一緒.。
みんなで行けたのが嬉しかった。

一面黄色く花が咲いていて、もう食べられるものは無いかと思っていたら、花の咲いた茎の横からいっぱい大きなつぼみのついた茎が枝分かれしていて、みんなで、もう夢中になって摘みました。

　風　景～山村暮鳥～
　
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　かすかなるむぎぶえ
　
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　ひばりのおしゃべり
　いちめんのなのはな
　
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　いちめんのなのはな
　やめるはひるのつき
　いちめんのなのはな


　菜の花が黄色いじゅうたんのように美しく咲くこの時期。この有名な詩をブログなどでとりあげていらっしゃる方も多い。

ひらがなだけで、春の美しい風景を彷彿とさせるただ美しい詩ととる方。
菜の花の間に挟まれる言葉を「なんだか怖い」と表現する方。

そういえば、「やめるはひるのつき」ってどういう意味だろう。
やっぱり「病めるは昼の月」？

　私は昔からこの「いちめんのなのはな」の繰り返すフレーズが大好きで、菜の花を目にするたびに口ずさんでいた。
なのに何故だか長いことずっと、この詩は中原中也のものだと勘違いしてい。そんな無教養な人間だからよくわからないけれど。
確かにどちらかというと、きれいな春の風景を眺めながらふと、突然の死や病気のようなこの世の無常のようなものを思い出したり感じたりするから、「何だか怖い」部分があると思ってしまうタイプだろうか。

　でもこの世が無常であることはある意味当たり前のこと。
それに真剣に考え込んだり、怖がったりするほど繊細ではありません。
さあ、みんなで摘んだ菜の花、きれいに洗って今日はパスタにでもしましょうか！

　そして…無常と美しさ、一体だからこそお互いが際立つのだろうな、結局恐れることなど何もないじゃないか。などと考えながら味わう菜の花の素敵なほろ苦さ。