また子供に…

　私は片付けの類が苦手だ。どこに何があるのかはよく分かっている。だが、雑然としているのだ。もともとはきれい好きなのだ。だけど掃除、整理整頓が苦手。栗の皮むきなど、３０分でも一時間でも続けているのに、お片づけとなると、３分で悲鳴を上げたくなる。我ながら始末に負えない。
時々発作的に嫌になって、「誰か何とかしてくれ～～っっ」と叫びたくなる。
でももちろん誰も何ともしてくれない。
　ちょこちょこと物を整理し、自分なりにこつこつと努力はしているのだ。しかし、物の増えるスピードについて行けない。よって、「凄まじい」ことにはならないが、いつも一定レベルで「雑然」としていて、なかなか「整然」とならない。

　そんな私の部屋に、長男がよくやってくる。そのたびに私は毎回パソコンの画面を見ながら、「お片づけしようとおもっているのよ」ともそもそと言い訳する。

　ところが先日、いつもは黙って聞いてくれていた彼が、
「ふ～ん。でも、いつお片づけするの？」と一言。
「ごめん。うん、そうだね～～。」などとうろたえて、急いで息子と共に部屋を出た。

　本当にそうだ。息子よ、ありがとう。やはり君は、このだらしない私にとって神様からの贈り物だ。そのキラキラと澄んだ目は、何よりも私の襟を正してくれる。
もう少し、何とかしよう、この部屋。