携帯を忘れて、思う

　今日お昼に実家で食事兼休憩をしたのだが、その時携帯を充電していてそのまま忘れてきてしまった…。午後の仕事から家に戻る途中に気づいたのだが、取りに帰るにはもう距離があり…。ナビの画面の「携帯電話と接続できませんでした」の文字に脱力。

ちなみに私はそう頻繁に携帯をかけたり受けたりしない。連絡事項のメールのやり取りを、家族とするくらいだ。それでもこの心もとなさ…。

子供の頃、あのジリンジリンうるさい黒電話でさえ、小学校３年生になるまで我が家にはなかった。各家庭に普及したのはそのもっと後だったように思う。連絡網は、ご近所に出かけていって伝言する、そんな時代だった。

　現在。携帯電話、パソコン、地デジ、自分専用、のナビ（もちろんHDD)付き車。生活の中に、どれももう無くてはならないように感じられる。それらが無かった生活を経験している私がそうなのだから、生まれた時から当たり前に生活の中に根付いている子供たち世代にとっては、どれほどのものだろう。この急速で強烈な変化の渦！

でも一方で、人間の源泉、魂の大本のところからすれば、世の中がどんなに移り変わろうとも必要なものは変わらない。人の在りようというのは物質世界の流転とはそう深い関係はない。
ゆるぎない自分でいたい、と思う