解毒？？？

　ある一定の食べ物が無性に食べたくてたまらない時期がある。

　何かを見かけたから、とか思い出したから、というのを頭脳の欲する欲望からの食欲、とする。（たとえばお店で新製品を目にして試したくなる、とか、お腹も減っていないのに、目の前に差し出されたから欲しくなる、といった場合）

　それとは別に、身体の奥底から、頭で考えても何でかよくわからないけどとにかく食べたくなる、欲求による食欲。（風邪気味のとき、普段は全く好きでもなんでもない飴を舐めたくなるとか、妊娠中にそれまで大して気にも留めなかったものが欲しくて欲しくてたまらない、といったもの）

　今、私は玉葱、ニラ、にんにく、茎にんにく、きのこ、それと豆乳とコーヒーをひたすら食べている。
　栄養学、西洋医学的にはよくわからないが、玉葱から茎にんにくまでは「デトックス」効果が強いといわれているし、きのこも繊維質豊富で腸内をきれいにしてくれると聞く。豆乳とコーヒーは私にはわからない。

　でも、科学が全て正しいとは限らない。それこそ数年前の常識が今の非常識だったりする。そもそもここ十数年ラクトベジタリアンの生活をしている私は、ちょっと前の栄養学的にはすっかり病気になっているはずだ。とんでもない話で、むしろ何でも食べていた頃よりも心身共にずっと健康になった。（最近は科学的にも菜食の素晴らしさが理解され、証明され、広がりつつあるようで嬉しい。）

　だから最近は身体の知恵に忠実になろうと思っている。ころころと変わる「常識、知識」に汚染された理屈っぽい脳なんかよりずっと頼りになる存在だ。それは魂の本質と深く密接に繋がっているような気がする。

　口に入れるもの、だけではなくて人生全般において、何かを判断する時、頭脳ではなくて深い深いところに眠っている智慧の声を聞き、きちんとそれに従うことができたらずっとずっと素晴らしい生き方ができるという教えがある。そういう風になりたいし、そうできることを心の底から願う。
元来理屈っぽい私にはある意味大変難しく、実行できているかどうかは甚だ疑問だが「常に努力している」ことだけは胸を張って言える。あせらず、投げ出さず、このまま努力し続けて行きたい、と思う。