寒い夜に

　寒い、です。
明日の気温の予想は最高気温が8℃。最低気温がマイナス2℃。

関東以北の方々からは
「暖かいじゃんっ！」とお叱りを受けるかもしれません。
新潟だったか、北海道だったか、ニュースでちらっと雪混じりの強風が吹きすさんでいる景色を見ました。見ただけで寒気を覚えて、卒倒しそうになりました。
「強烈な寒気が流れ込み…。爆弾低気圧が東に位置して典型的な冬型の気圧配置…。」キャスターの言葉にとどめをさされた気分です。


　申し訳ありません。雪は降っていませんが。九州在住ですが。寒いです…。
でももしかしたら、南国であるからこそ室内の暖房設備や壁の断熱構造が甘く、室内にいるときの体感温度としてはかなり厳しいのかもしれないなどと思ったりもします。そういえば、北海道在住の知人が
「日本全国回ったけれど、冬の室内は北海道が一番暖かい」と言っていました。

　私はこんな風に寒い夜、いつも戸外にいる生き物たちのことを考える。
深々と冷え込んでいく中、ただひたすらに朝を、たくさんの朝を数えてその先に明るい暖かな春が来るのをじっと待っているのだろうか。

　いつしか意識の向かう先が広がって行く。仕事やなんらかの事情があって寒い夜を外で過ごす人々の吐く真っ白な息。一方で、暖かい布団にくるまって安らかに眠るたくさんの幼子たちの寝顔。政情が不安定な国々で、心労に曇る疲れ切った人々の暗い顔。白い雪、冷たい氷。深い緑の針葉樹の森。
でも南半球では真夏を謳歌しているだろうか。

　この地球上で生きとし生けるもの、この美しい星を形作る存在の全てに神さまの愛と恵みが降り注ぐ。
幸せなものにはより一層の幸せを。苦しんでいるものにはそれを和らげ、安息を。

そして気が付くと、ゆらゆらとした思考はいつもこの小さな自分に戻っている。
だから何事もまず自分から。
肯定的に生きていこう。神の国を常に意識していよう。そうして波紋が広がり、共鳴し、やがて大きな波になるように。世界はきっと変わる。変わっている。
当たり前のように、自然にそう思える自分が素直に嬉しい。