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「夜から夜への生活」とは。
つまり週末、休みの前の日は本やマンガを読んだり映画を見たりして朝方まで起きている。夜が白々と明ける頃眠りにつき、翌日は夕方になるまでこんこんと眠る。休みがながく続く時は可能な限り昼夜逆転の生活が続く。どうしても朝からしなくてはならないことがある時は、徹夜で眠らないままふらふらと出かけてなんとか用事を済ませるか、1~2時間だけ仮眠して寝ぼけ眼で動き回った。若さゆえ、できた無茶でもある。
とにかく夕方起き出して来て、夜中の2時、3時まで、というのはあっという間だ。
そんな時間帯に起きていると、時々むしょうにジャンクなものが食べたくなる。ハンバーガーやフライドチキン、スナック菓子にチョコレート。アイスクリーム500ミリリットル一気食い、ケーキの1ホールをフォークでそのまま飲み込むように食べることもあった。油でギトギトのハムカツサンドみたいなものも良く食べた。そういう食べ物を食べる時の飲み物は、甘くて刺激的な炭酸飲料。20歳を過ぎてからは時にはビールやもっと強いアルコール。焼き鳥なんかもよく買ってきては一人で10本くらい平気で食べていた。4時か5時ごろ満腹になって眠くなりそのまま引きずり込まれるように眠る。
食べ物を食べない時はひたすらブラックのコーヒーを飲みながら時を過ごす。やっていることは同じ。本を読み、映画を見る。マンガに没頭する。そうして夜から夜へと渡り歩くように過ごしていると、時間の感覚が無くなっていく。だって、当たり前に朝起きて清々しい朝の光を浴び、洗濯や掃除をし、日が高くなると共に仕事に行って、帰りに買い物やその他もろもろの用事を済ませ、日が暮れて夕飯の支度をし、夕方から夜へ、そして就寝。
そんな生活と比べると、「夜はいつだって夜」。振幅の幅が絶対的に狭いのだ。
今にして思うと、私はこの世の全てから逃げ出したかった。自分自身からさえも。身の置き所がなかったのだ。そうしながら一方で何かを必死で探していた。瞑想やヨガの本を読み、いくつか教会に行ってみたりもした。でもどれかに熱中できるほど純粋でも勤勉でもなく、「どれも違う」とかじっては捨て、近づいてみては走り去り、結局はフィクションの世界にどっぷりと浸かることや、食べ物を次から次へと口に入れることによって現実逃避していた。無条件の真の愛を求めて飢えに飢え、からからに乾いて傷ついたココロを抱えて六畳一間の狭い部屋で一人もがいていた。苦しむことに没頭できればまだ良かったのかもしれない。妙なところで見栄っ張りで意地っ張りのせいで他人から見たら「大丈夫」もしくは「飄々とした、ちょっと変わった人」「ただ昼夜逆転の生活が好きな人」のふりをしていたから始末におえない。泣くことも出来ず、怒ることも出来ず。
そして最後には本心から笑うことさえできなくなった。
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