ちょっと一服

　明日は長男の幼稚園の運動会。昨年から通っているのでだいたい要領は掴めている。今は私が子供だった頃（母は、何か行事があるたびに毎回5時起きで巻き寿司にお稲荷さん、から揚げにサラダに…と大事していたっけ…）と違って、一大イベントという感じでは無いものの、それなりにいろいろ準備が必要だ。おにぎり、お赤飯、煮しめに揚げ物、果物を切って、お手拭に紙皿に…。

　手順を考え、下ごしらえをしていたら、やっと一段落したので、先日漬けた白菜の浅漬けを切って、お茶と共に。適当なランチョンマットがなかったため、ペーパーナプキンで代用。一人でほっとする時も、ちゃんとセッティングをして席についていただくと、「休んだー！食べたー！」という気がする。

　これはジェニーン・ロスの「食べ過ぎることの意味」を読んで学んだこと。
過食症から開放されるための食事のガイドラインの中の一つに

「食べる時は出来る限り楽しく、栄養になる状況をつくるよう心掛けましょう」

というのがあって、その説明の中に、「大切なお客様をお迎えするとき、手間暇かけて準備するのと同じように、自分自身のためにも時間を費やしましょう。あなたは大切なのです。そして食べることで何か悪いことをしているわけではない人間の一人として。腰をおろして食べるのです。」というような内容の記載がある。
　最初は面倒でやってられない、と思っていたし、実際はなかなかきちんとできないことのほうが多いのだけれど、でも「お客様」に対するのと同じように自分に接すると、確かに自分を尊重する気持ちがぐっと湧き上がってくるし、それは決して傲慢とか自分だけが大切、という利己主義に繋がるのではなくて、逆に人に対しても「大切な自分」と同様に尊重できることに向かう気がする。

　本当の意味で自分を愛し、尊重すること。それができる人だけが自分以外の他者を愛し、尊重することができる。敬愛する方がこのようなことをおっしゃる。最近その意味が本当に分かってきたような気がする。