UDON

【ストーリー】
BIG!になるため讃岐を飛び出した男――松井香助(コースケ)(31才)。田舎暮らしに嫌気がさした香助は父親と大喧嘩した挙句、
NYへ……。だが、案の定、武者修行も夢半ばで挫折。たっぷり背負った借金に追われながらの凱旋?帰国。大嫌いだった
故郷では、いつも心配ばかりかけ通しの優しい姉と、うどんを打つことしか知らないガンコな親父、昔のままの友人たち、世話
好きな近所のおばちゃん、そして、温かい「うどん」が待っていた。
そんな香助が、タウン情報誌編集者・恭子とともにひょんなことから出会った「うどん」の魅力は、次第に大きな湯気を立ち上げ
日本中を包み込む!?

【キャスト】
ユースケ・サンタマリア 小西真奈美 トータス松本 / 鈴木京香
升 毅 片桐 仁(ラーメンズ) 要 潤 小日向文世 木場勝己
　
（アマゾンのホームページより）

　完全なる娯楽作品。頑固な職人の父と息子の不器用さゆえの反発、田舎の仲間のお祭り騒ぎ的な楽しさ、食のブームの起こり方やマスコミの裏話的な描写、いろいろな要素がてんこ盛り。好みが別れるところです。

　私個人的には、冗長すぎて途中で飽きが来ました。最後の方で父親の幽霊が出てきたり、うどん屋を継ぐといっていた主人公が父の49日には「やっぱり止めた」と家を出て行き、結局はニューヨークでヒーローとして成功していたり、とご都合主義的でついていけない部分もあります。旧作レンタルで子供を見ながら適当に見る分にはこんなものか。

　あ、でも主役のユースケ・サンタマリア氏は物凄くいい味だしていました。うまく行かない苛立ちや寂しさ。父に反発しながら実は素直に感謝できない自分に腹を立てている後姿。後輩相手に憎めないずうずうしさを見せたり。
「心に残る演技」と思いました。

なんにせよ「美味しいうどんが食べたくなる(もちろんベジ仕様のしいたけと昆布の出し汁にたっぷりのねぎを入れて！）」ということは請け合いです。

追伸：ご存知ですか？冷凍うどんの中に、メーカーによっては卵白が入っていることがあるのを。私は以前一度手に取りかけてそれに気づき、ぶっタマゲテ取り落としたことがあります。
「うどんの麺なら、小麦粉と塩と水だけでしょう。」と信じていたので…。この世の中で食品を選ぶ時、本当に油断禁物です。