ショック…

今日は、午後いっぱい学会に参加。なんというか、有意義だった。
研究にしても臨床にしても、「渦の中心」にはとても居られないけれども、（精神的、体力的、能力的、私生活との兼ね合い的に）端っこの、でもぎりぎり内側には入っていたいものだなあ、と思う。取り残されて置いてけぼりは辛い…。

　それから夕方は美容室に。一ヶ月から一ヵ月半に一回くらいの頻度で同じところに通って7～8年にはるだろうか。ずっとUさんという方に担当してもらっている。気心も知れ、「前髪はちょっと短めで。髪の色はちょっと明るめがいいな」くらいのことを言えば、毎回私の気分やその時期の気候や服装にぴったりの髪型にしてくれる。私にとって最高の美容師さんだ。

　いつものようにどうでもいいような話をして、髪を切ってもらい、パーマをかけ、ウィービングを入れる。出来上がってさあ、帰ろうか、という頃になって
「実は…」
今月いっぱいで店を辞めてご主人の家で同居することになったとのこと。阿蘇のほうだという。そちらで店を出すかどうか、何も決めていないと。Uさんの実家のお父さんは大工さんで、そのお父さんとも話し合いながらゆっくり考えると言う。
　もうひたすら驚いて、
「同居なんか、うまくいかないって！せめて市内よりに店舗兼住居のお家を建てたら？？私だって、夫は佐賀の人間だけど、熊本に家を建てて佐賀の方はお姉さん夫婦が近くに家を購入したんだよ！」
「月に何日かここのお店に出たら？？」
などと、もう自分本位なことばかり口走ってしまった。Uさんはさぞ困ったことだろう。
結局、「お店を出すことになったら、オーナーを通してお知らせしますね。その時はたまには遊びに来てください」とおっしゃって、私は「ええ、是非教えてください。またUさんにカットやパーマをお願いしたいし」と答えて店を後にした。

諸行無常の世の中で、人との出会いと別れ。よくあることだといえばよくあること。

美容室の客と美容師の関係とはいえ、一回りも年下のUさんを心から信頼し、安心して髪型を任せていた。彼女の存在は私の中で、確実にある部分を占めていたのだ。やっぱり寂しい…。