平和に公園

朝方の肌寒さが嘘のように温かくなったお昼前。今日は夫が仕事で留守だったし、
お天気も良かったので子供たちを連れて公園にお出かけ。
　社会人野球の方たちが試合だろうか、専用の球場で野球をしているが、高い柵で仕切られているので、周囲では安心してたくさんの親子連れや犬の散歩に来ている方々が思い思いにのんびりしている。

と、遠くに遊具発見！何だか凄い滑り台やジャングルジムの塊に見える！

行って見よう！！

　近づくと誰も遊んでいない。
「変だな？？」と思っていたら、家族と一緒に来ていた5歳くらいの知らない、賢そうな女の子がやって来て
「あのね、まだ工事中なの。5月に出来るんだって」
と教えてくれた。
「そうなの…。知らずに行ったら、がっかりするところだった。教えてくれてありがとうね。」と腰をかがめて応えると、ちょっと恥ずかしそうにして家族のもとに帰っていった。私は何だかすごく嬉しくなって、子供たちとずんずん、ずんずん前に進む。

　長男がブランコに乗って「ママ、押して～」などと甘えている時、隣で勢いよく一人でこいでいた男の子。近くにおねえちゃんとお母さんがいて、ベンチに座っているのがお父さんらしい。
「何年生？」と尋ねたら、元気に「三年生！」と答えてくれた。長男が5歳で、この春年長さんになると言ったら
「え～っ大きいねえ！！」と目を丸くしていた。体格だけを見ると、その8歳の男の子と5歳の長男は、差がなかったのだ。でも顔つきやしぐさはやっぱりキリっとして断然お兄ちゃんっぽい。

名前も聞かなかったし、次に彼らに会ってもきっとわからないだろうけれど…。
とってもとっても嬉しかった。暖かな明るい春の日差しにあふれた公園。頬を撫でる穏やかな風、見知らぬ子供たちやその親御さんたちとのちょっとした会話。

　平和な何でも無い一日の風景。近くの木陰で敷物を広げてお弁当を食べているご家族のお母さんらしき人が言った一言が聞くとはなしに聞こえてきた。
「ああ、幸せだなあ…」

この世は神の愛と祝福に満ち溢れている。大切にしたい。心からそう思う。