偶然？？

　「偶然」
よく知り合いに出会う。田舎だから当たり前かもしれないが。
でも田舎と言っても一応県庁所在地で、人口50万を超える地方都市、「村人全員が知り合い」というほどの田舎ではないのだけれど…。

　先日記事にした、動物園でも帰りに職場の方がお孫さんを連れて遊びに来ていて行き会い、和やかにお話。その方の春らしい軽やかな装いと、2歳の女の子が恥ずかしそうにスカートのすそを握っていたのが印象的だった。
そういえば、昨年家族で動物園に行った時も同じ職場の違う知人が子供たちを連れてきているのに出会ったっけ。

　そして今日。子供たちを連れていつも行く美容室に髪を切りに行ったところ、かなり上の仕事関係の先輩女性と鉢合わせ。私がカットしてもらっている間、2人の息子たちは店内の柱の周りを匍匐前進でぐるぐる回り、時々床に寝転んだりしてきゃあきゃあ言って遊んでいた～衣服で床掃除をしていたような～のだが、そのシュールな光景もしっかり目撃されてしまった。
女のお子さんしかいない、ピアノが趣味という優雅なその方は始終微笑んでいらっしゃったけれど…。

　出先で友人知人にばったりと出くわすたびに、驚き、挨拶し、何がしかの話をし、「じゃ、また…」と別れてそれぞれ本来の行き先、用事あるいは帰途に着く。それはただの偶然であって、なんら意味付けなどするべきことではないかもしれないが。

でもつい思ってしまうのだ。
「これは神様の手配なのだろうか。手配であれば何か汲み取るべきメッセージがあるのだろうか」と。
そしてそのたびに出来損ないの私の頭脳は明確な答えを見出せないで、
「ま、いいか。」とすぐに平常に戻ってゆく。

　結局は「頭で考えることではない」のだろう。そもそも霊的なことに関して頭脳で答えを見つけ出そうというのが大きな矛盾をはらんでいる。答えがあるとすれば全て瞑想の中で沈黙の内にもたらされるのだ。

「答えの出ないことについて頭脳を使って考えるのは、なるべく慎むこと。良いことは一つも無い。」
今日のところは、それが結論。