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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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 この事件の報道を見たり聞いたりするたびに、記者たちの質問に答える被害者の夫であり父親であるM氏の会見の様子に引き込まれる。
物事に対し、真摯に考えに考え抜いた人からしか出てこないであろう誠実な言葉の数々。時には聞くものの心を辛くゆすぶる力を持つ、血を吐くような言葉が述べられているが、そんな時でも感情も理性も知性もきちんと自己をコントロールし、節度を持ってお話になる姿に感銘を受ける。

<以下毎日新聞のホームページより抜粋> 

 --9年間で日本の司法風土はどのように変わったか

 「私が裁判にかかわった当初は、被害者の地位や権利はありませんでした。それが9年間で、意見陳述権や優先傍聴権が認められた。これからは被害者参加制度もできて、被害者が当事者として刑事裁判の中にはいることができる。司法は大きく変わっていると思う。これから裁判員制度をにらみ、司法が司法試験を通った方だけではなく、被害者も加害者も一般の方も参加し、社会の問題を自ら解決するという民主主義の機運が高まる方向に向かっていると思っています」

 --いまなお問題点と考えることは

 「すべてが解決したわけではありません。今回は9年という歳月がかかっています。これは長いと思います。今後、裁判の迅速化の問題を検証する余地はあると思います」


--これまで、18、19歳の犯罪は少年法と刑法のグレーゾーンだといわれてきた。今回の死刑判決で裁判の流れは変わっていくと思うか

 「今後、刑罰を判断する際に、今回の判決を引用したり参考にすることもあると思います。ただ、個別の事案ごとに何を科すべきか、裁判員制度が導入されれば、司法と国民がそれぞれの価値観で考えるべきだと思っています。刑法の目的は刑罰を科すことだけではありません。判決を受け、社会はどうすれば犯罪を減らせるのかを考えるきっかけになる判決になってもらいたいと思います」

(引用ここまで)


 この方がおっしゃっているように、この事件とM氏の会見を通して、犯罪被害者の権利、その意識というものがかなり変わってきたと感じる。

 人は生まれてくる前にこの世で何を為すべきかを決めてくるという。であるならば、最愛の妻子を無残に殺害され、それに伴う苦しみや悲しみ、辛さを乗り越えて、この方は完璧にご自身の仕事をやり遂げたのだと思うのだ。

報道は暖かさや優しさ、心地よさとは無縁のことではあるけれど。
でも私は
「人の凄さ、素晴らしさ」
というものを再認識させられているように感じている。

私は自分がやろうと決めてきたことに真摯に取り組んでいるだろうか??
反省することばかりである。
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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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