忍者ブログ
つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
[292] [291] [290] [289] [288] [287] [286] [285] [284] [283] [282]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 先日久しぶりに1泊2日で上京した。夜は千葉に一人で暮らす弟(今年40歳になる独身)のアパートに泊めてもらう。

 別にどうしても弟のところに行かなければならないわけでもなかった。
けれどそれなりに年老いた母が、彼の暮らしぶりについてしきりに心配するものだから、遊び半分様子を見に、訪ねることにしたのだ。
出発の数日前にいきなり連絡したのに「別にいいよ」と即答。
どうせ彼女もいないのだろうなあ…。
それでも年度末で仕事が忙しい時期に、愛車のBMW(中古)で近くまで送迎までしてもらって、ありがたいやら申し訳ないやら。

 車の中でたわいも無い世間話をしながら、日ごろの食生活仕事の様子などをそれとなく聞く。
近くのスーパーに寄ってもらい、一緒にお買い物。
自分の食料(チンするだけの白ごはんや、バナナ、QPのホットタイムシリーズ~菜食者OKの具沢山カロリー低めのスープ類です~などなど)を買いながら、
「何か食べたいものがあったら買ってあげるよ。野菜不足だろうから、(野菜中心の和の)お惣菜なんかはどう??」と聞いても遠慮しているのか、炭酸の飲み物だけでいいと言う。
どうも椎茸と葱が入っているから食べられないらしい。子供かっ!

 もともと彼はお肉大好きのガチガチの非菜食者。
私や子供たち、母の菜食を尊重してくれるかわりに、どう言っても何を見せても頑として非菜食を貫くその姿勢には驚きを通り越してむしろ敬意すら感じてしまう。
(いや、決して非菜食を尊敬しているわけではありません。その頑なさが天晴れなくらいなので…)
何度か菜食ハムや肉もどきを食べさせたことがあるけれど
「俺はもどきは食わん」
ときっぱりと言い放って次からは手をつけようともしない。

でも別に『菜食にならない』
『生の玉葱、葱類としいたけが食べられない(これは単に好き嫌い)』
という以外には特にこだわりはなく、そこらに有るものでカップめんでも幕の内弁当でもスナック菓子でも何でも、有る程度お腹が満たされればなんでもいい感じで口に物を入れている。
これではあんまりだと、定期的に私が野菜果物ジュースを送っているのだけれど、野菜関係のものはそれだけの様子。
アパートの冷蔵庫をチェックしても、入っているのはお酒を含む飲み物とお茶の葉、ソースなどの、料理のためというより買ってきたものにかけるような調味料の類のみ。床にはポテトチップスやらインスタントラーメンやらのジャンクフードが転がっている。

身体にいいわけがないし、私だったらたとえ自分が非菜食者だったとしても耐えられない気がする。
そう、「生きる気力が薄れそうな」食生活なのである。
食べることへのこだわり、というか執着がかなり薄いタイプだから
「別にどうでもいい」のだろう。

価値観や生きるうえで何を大切にするかというのは本当に千差万別だと思うけれど、炊きたての湯気のたつ白いご飯、作りたてのお惣菜、新鮮な果物や野菜、そんな特別に高価でも特別なものでもないけれど

「作り手のぬくもり~それがたとえ自分自身の手であっても~」

みたいなものに精神とか気力の糧になるような部分があるように思う。
決して栄養学の数値化されたデータでは表せない部分ではあるのだけれど。
そういった目に見えない活力の元、みたいなものがあまり無くても淡々と生活していけるっていうのがどうも私にはよくわからない…。

 ともあれ、自宅に戻ってから見聞きしてきたことをつぶさに母に報告。
「そりゃいかん。料理を作って送らなきゃ」
と「お袋の味」をせっせと何品も作り、あの例の黒い猫のマークの宅配業者にクール便で送る算段をつけたことはいうまでもありません。

 やれやれ…。
地元にいる母にとって遠くに住む、今だ独身の息子は心配の種らしく、繰言のようによく話題にしてくる。
ちゃんと働いて経済的にも独立している成人男性になにをしているのか、と思われるかもしれないけれど、これも私なりの親孝行の一環。
だって、自分自身2児の母になってみて初めて「親にとってはいつまでも子は子」というのがよ~くわかったから。

 それにしても本当に何度もいうけど「いい歳」なんだから週に一度でもいいから菜食にするとか、もう少し身体と地球環境にいい食事をして欲しいものだ…。
PR
● COMMENT ●
NAME
SUBJECT
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS
プロフィール
HN:
白い小鳥
性別:
女性
自己紹介:
 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新コメント
現在コメント欄を設置しておりますが、明らかに宣伝目的もしくは管理人が不適切、不快と判断したコメントは予告なく削除させて頂きます。
[11/04 ニホンモモンガ]
[10/16 ニホンモモンガ]
[10/15 ニホンモモンガ]
[05/08 白い小鳥]
[05/08 izumimirun]
カウンター
バーコード
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
忍者ブログ [PR]
【 ♥ イラスト提供:Night on the Planet ♥ 】