幸せな気持ち

　幸せを感じるとき。
人の喜びや嬉しさに触れる時。

ほんの小さなことでいい。
むしろ日常のふとした瞬間に訪れる些細なことの方が好ましい。

たとえば、荷物で両手が塞がっている人にさっとドアを開けて、通るまで押さえている時。
素敵な色の洋服を着ていた職場の同僚に思わず「わあ、きれいな色！」と声をあげた瞬間。
すれ違いざまに素直な喜びや優しい気持ちが人と人の間を交流する。

それはきれいで暖かく、春の日差しのように透明で心地いい。

こんな気持ちをいつも保っていられれば、どんなに毎日心安らかに過ごせることだろう。
それは打算とか世間体とかそんな頭脳的なことではなくて、人が持つ周囲に対する優しい配慮とか誠実な関心といったものから自然に生まれてくるものだと思う。

結構短気で癇癪持ちの私。
小さなことにイライラしたり、腹を立てたりの毎日を過ごしている。
深呼吸してお茶でも飲んで。
できるだけ魂の奥底に眠る本来の自分を取り戻すように心がけよう。

そんなことを考える、平和で静かな休日の午後。