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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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筑紫哲也さん死去:「キャスター」お茶の間に浸透

 長年の取材に裏打ちされた歯切れのいい言葉で、国際政治からポップカルチャーまでを語り、テレビの視聴者に支持されてきた筑紫哲也さんが7日、73歳で亡くなった。「ニュースキャスター」という言葉をお茶の間に浸透させた代表格だった。

 朝日新聞記者時代には、テレビ朝日の報道番組「日曜夕刊!こちらデスク」の司会者に就任。今では一般的になった活字メディア出身のジャーナリストがテレビ出演をするきっかけを作った。

 「筑紫哲也ニュース23」のキャスター就任後は、開戦直前のイラクで現地取材をするなど、現場にこだわった。98年11月には米国のクリントン大統領(当時)をスタジオに招き、市民との直接対話を実現させて話題を呼んだ。

 TBSのワイドショースタッフが坂本堤弁護士のインタビュー収録テープをオウム真理教幹部に見せた後、坂本弁護士が殺害された問題が、96年に発覚。筑紫さんは当時の「ニュース23」で「TBSは死んだに等しい」と述べ、キャスター降板を考えたことを明らかにしている。

 闘病生活に入った後も、大きなニュースがあった日などに不定期出演する形をとった。今年3月28日放送の「多事争論」コーナーで、番組タイトルから自分の名前がなくなることを明らかにし、出演してきた18年間を振り返った。8月11日には同番組で評論家の梅原猛さんと対談。これが最後のテレビ出演となった。

 キャスターのかたわら、立命館大客員教授や雑誌「週刊金曜日」の編集委員も務めていた。「ニュースキャスター」(集英社)「筑紫哲也の この『くに』のゆくえ」(日本経済新聞社)などの著書もあった。今年5月には日本記者クラブ賞を受賞している。

 ▽ニュースキャスターの鳥越俊太郎さんの話 同じ時期に新聞社を辞めてテレビの報道番組に転身した、同志であり兄貴分。日本の国の在り方を示し、進むべき道を探る羅針盤のような存在だった。私たちにとって、大きな損失だと思う。最近までネット上で往復書簡を連載していたのに、早過ぎる。

 ▽社民党衆院議員の辻元清美さんの話 政局や政策を相談すれば、的確な分析と具体的なアドバイスが返ってきた。言論の自由と戦争反対の信念を強く持って、自分と異なる意見を排除せず、あらゆる立場の発言や表現の場を守ろうとした人だった。日本が混迷する中で、大きな損失だ。


この方のニュース番組をよく見ていました。
報道番組の中では一番信用できるし、大好きだと感じられる番組でした。
取材された事実を公正に見る、確かな視点に立脚した的確なコメント。
この方のお話をテレビを通して聞くたびに毎回「こういう見方をするのか。こういうことだったか。」と傾聴させられた。

 特に誰かをゲストに迎えてされる対談は目が離せなかった。
というのも、あまり社交的ではない自分は「会話」というのが時として非常に苦手で、下手くそな話につき合わせている相手に対して申し訳ないと感じることが多々あるから。
 その点、筑紫氏の対談というのは何と言うのだろう、相手の人となり、社会的バックグラウンド、その時の世相あらゆることに配慮した上、傾聴しつつも
「ただの聞き手」に甘んじることなく、「会話の流れ」をさりげなくリードし、
かつ「でしゃばらず」、ホストとして謙虚な態度でありながら
でも決して卑屈になることなく、どんな相手でも「対等」で、その会話はお互いの立場や考え方の相違は現れつつも穏やかで、相手を尊重しつつもきちんと意見を交換しあっている様子。
よくある「ディスカッション」の名を借りた「怒鳴りあい」とは天と地ほどの差、次元が全く違うものなのだ。
 とにかく私の拙い言葉では表現しようもない心地よい、最高に理想的な「談話」
なのだ。

もちろん一面識も無い、テレビを通じて一方的に注目していた方なので、悲しくて泣き叫ぶとか、何も手につかないとか、そんな激情はない。
けれど確実に胸に喪失感の黒い穴が開いた感じ。

と同時にこの世はやはり「諸行無常」。
命は儚く、人生は短い。人の死を見聞きするたびに同じことを考えるわけだけれど
自分の寿命がいつ尽きるかなんて誰もわからない。
内面の真実、本当の、本来の居場所のことだけを中心に据えて、
悔いの残らないよう、精一杯生きていかなければ。
そう思うと共に、心から筑紫氏のご冥福をお祈り申し上げます。
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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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