小さな喜び

　最近、「しなければならないこと」を付箋紙に書いて、自分のパソコンラックに貼っている。ちょうど目の上にあたる高さ。
だから目の前にちょっと骨がおれることから、小さなことまでさまざまな案件がピラピラしている。（職場でのちょっとした講義～このところかなりストレス！～のようなことから、それこそ「葉書を買う」「誰かに電話をする」位のことまで）
もちろんそうしておいて、片付けたことは片っ端から取ってくしゃくしゃにして塵かごへ。その瞬間がいいのだ。本当に「スッキリ！」する。

「何を今更。みんなやっているよ。」と言われるかもしれない。でも私にとってはこの「済ませたことがある」という事実を確認するのが大切だ、ということに気が付いたのだ。

　つまり、大変な骨の折れることや、発表なり締め切りの期日があって、それに向けてコツコツと準備を進めなければならないことは、つかみどころが無く、果てしなく思える。そのことが始終頭から離れず、常に「中途半端」で「成し遂げていない」感覚ばかりが自分を攻め立ててくるようで、何をしていてもそわそわとして目の前のことに集中できない。そしてそんな自分にイライラしてますます落ち着かない。

　そういう日常にあっても生活をしている限りは小さくても「これは済ませた」「片付いた」事実がきちんとあるわけで、付箋紙をクシャクシャポイ、することでそれを確認するのだ。「自分はできていないことばかりじゃない。着々と済ませているものもちゃんとあるんだ。」と。そうすると気持ちが落ち着いて「途中のもの」にも意識を集中して途中なりに少しずつ形にしていくことができる。

　もっと若い頃に気が付いていたら…。もう少しまともな人間として生きていたかもしれない。まあ、すでに過ぎ去った昔のこと。考えてもしょうがない。遅くてもしないよりはマシ。「この世界での責任をきちんと果たす」ために、自分なりにコツコツと頑張ろう。神様、気づかせてくださってありがとうございます。