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つれづれに思うこと、本や映画の感想、菜食レシピなどなど、心のままに書き綴っています。
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 昔、10代の後半から20代のはじめの頃。
私はほとんど完全に夜の住人だった。深夜のラジオ番組のボリュームを低くしてじっと聞き入り、学校には通っていたが何だか本当の自分は身体と少しずれたところにあって、どうかするとふわふわとどこかに離脱していきそうで、現実感が薄かった。中学生、高校生の頃学業は上の下から中の上くらい。目立たない地味なタイプ。SFやその他小説、映画やアニメの世界にどっぷりとはまり込み、でもオタクになるほどの緻密さも根気強さもなく、ただただじっと一人で本を読んだり映像をみたりしている間だけが(それがただのかりそめの安らぎだとしても)生き生きとした幸せな時間だった。

 学校で一緒にお昼ご飯を食べたり、休み時間におしゃべりをしたりする友達はたくさんいた。音楽や化学の授業で教室移動する時もグループで行動していた。
でもそれは周囲の人たちの動きや言葉に「自動的に反応しながら」の付き合いだったように思う。


 大学生になると、その傾向は酷くなった。友人知人たちに挨拶する、誘われれば一緒にどこかに行く。
でも心の中では、誰と何をしていても「一人」。常に「ここは本当の居場所ではない」「何かを見つけなければ」というような「ココロここにあらず」な状態。

学業の途中で父が膵臓癌で亡くなったり、自分の自我というものが確立できずに苦しんだり。親子関係や生育歴を思い返せば、要するに「本当の愛情に飢えていた」のだ。「ココロが飢え死にしそうな状態」だったとも言える。やっとのことで大学を卒業し、国家試験に受かった。言い訳するつもりは無いが、あんな状態でよく「引きこもり」にならず、決して順調ではなかったが、何とか社会人になれたものだと思う。

そんな学生時代の苦しくて辛くて、どうしようも無い時。私を慰めてくれたのは「夜から夜への生活」だった。
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白い小鳥
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 読書が好きな2児の母。平和と調和を願う菜食主義者です。瞑想を通じて精神・霊性・身体の向上を目指しています。
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