固形物断ちに成功

　一頃流行ったデトックス、ではないが、今日は一日豆乳と野菜果物ジュース、あとは紅茶や緑茶といったカロリーの無い飲み物のみで過ごしてみた。トータルカロリーとしては１０００キロカロリーちょっと、というところ。それほど空腹は感じなかった。

　ダイエットというよりも、胃腸を休めるため、というのが主目的だ。たった一日のことだが、気分的にスッキリしているし、肌の調子がいいように感じる。

　今まで何度もトライしては、夕方には挫折して何か口にしていた。なぜだろう。「空腹」というのが「空虚」とか「心もとなさ」に直結しているような感じがして、耐えられなかったのかもしれない。「空腹」は「空腹」。身体の感覚でしかない。逆に言えば、腹を満たして何か充実したような感覚を得たとすれば、それこそが「錯覚」。物を食べた、というのは文字通り、食べたというだけで、それは一時の慰め、ごまかしにはなるかも知れないが、問題そのものを解決することに直結はしない。

　そういったことを分かっていて、それでもあえて一時の「慰め」として自ら選び取って楽しむ分にはいいのだ。
無意識のうちに「事態をより良くするために必要な行動および意識」を「とりあえず、食べ物を口に入れ、それを飲み込むこと」にすりかえてしまうのがいけないのだ。だってその場合、食べても食べても事態は良くならないばかりか、問題は更なる深みへともぐりこんで隠されてしまうのだから。

　とりあえず、今日のところは少なくとも一つは自分を褒めることができる。馬鹿馬鹿しいかもしれないが、小さなことでも「こうしよう」と思ったことを実行できるととても気分がいい。人からどう思われているかわからないが、私に足りないのはこういう「気分の良さの積み重ねの記憶」言い換えると「本来の意味での自尊心」だ、と感じている。そして傲慢は魔だ。謙虚さはとてもとても大事だが、卑屈は否定的だ。

危なっかしい足取りで、だけど今日も何とか生きて行く。常に神を忘れないように、それだけは忘れないように。